よく「クロスバイクを買うとロードバイクが欲しくなってくる」という話を耳にします。
ぼくも例外ではなかったようで、クロスバイクを購入してから数ヶ月で「ロードバイクが欲しい」と思うようになりました。
理由は人それぞれなんですが、ぼくの場合はクロスバイクのフラットバーハンドルが苦手で、ドロップハンドルの縦持ちポジションに強く惹かれました。
ドロップハンドル(ドロハン)
ドロップハンドルは、上ハンドル、下ハンドル、手前のフラットバー部分、などバリエーション豊富な持ち方が可能。
長時間の走行でも、姿勢を変えることで疲労を軽減することができる、非常に優れたハンドル。
その中でも、ぼくが一番惹かれる点はドロップハンドルの上ハンドル持ちです。
というのも、クロスバイクのフラットバーは横に伸びたバーを手の甲を上に向けて握るわけですが、
ドロップハンドルはバーは縦に握るので、手の甲が外側に向き、歩いている時と同じような自然な姿勢になります。
シティサイクル(ママチャリ)も、ほぼ縦持ちですよね。やっぱり真横の伸びたフラットバーは苦手です。
でもね。。。クロスバイクをドロップハンドル化するのは、あまりおすすめできません。
お金もけっこうかかるので、安いロードを買ったほうが良いし、クロスバイクのフレームでドロップハンドルって見た目的にも、乗車ポジション的にもよくありません。
初心者の時には、ロードバイクとクロスバイクのフレームの違いってほとんど分からないのですが、よくよく見ると、けっこう違うんですよね。
だから、「クロスバイクはどんなにいじってもロードバイクにはならない」と言われたりします。
バーエンドバー
ぼくがドロップハンドルをあきらめて、クロスバイクを購入したのは、バーエンドバーの存在を知ったからです。
一番手っ取り早くかつローコストで、フラットバーハンドルに縦持ちを追加することができる便利なアイテムです。
ドロップハンドルと同じように、肩幅くらいの位置にバーエンドバーを取り付けて、使用するとなかなか良い感じに。
ちなみに、ハンドルとバーエンドバーを、ロードバイクのようにバーテープを巻くと雰囲気でます。
ブルホーンバーハンドル
ぼくは、バーエンドバーを1年間つけていましたが、最近こちらのショートブルホーンバーに交換しました。
ブルホーンバーは、ドロップハンドルに比べて馴染みがありませんが、実はツールドフランスのタイムトライアルなどでも使われる優秀なハンドル。
ドロップハンドルの下ハンなしと言った感じで、空力と重量の点ではドロップハンドルよりも有利なんです。
一方で、ぼくの場合は、下ハンを使うほどスピードを出さない安全運転ライダーなので、ドロハンで言うところの上ハンだけ握ることができれば良いわけで、クロスバイク+ブルホーンバー(ショート)はなかなか良い組み合わせだと思います。
また、ショートタイプなら、乗車ポジションもあまり遠くならないので、前傾がきつ過ぎるということもないでしょう。
ショートとはいえ、握る部分を多少前後できるので、前傾姿勢を深くしたり浅くしたりすることができます。
こちらのショートブルホーンバーは、ブラックカラー(380mmのみ)も販売されていますが、ぼくはすべての部分をバーテープで巻いてしまうので、価格(定価)の安いシルバーにしました。
なお、ブルホーンバーに交換する際はブレーキレバーの取付け、ブレーキ操作が問題なくできるかどうか、よく確認してから購入しましょう。
ハンドルクランプシム
ハンドルを交換する場合は、ハンドル中央の径(クランプ径)とバーの径をよくチェックしましょう。
クランプ径が異なると、ハンドルを入れ替えることができず、バーの径が異なると、現在のブレーキ、シフター類が取り付けできなくなる場合があります。
ぼくのクロスバイク「モーメンタム Z-3Air」は、クランプ径が太い(31.8mm)タイプだったので、上記ブルホーンバーのサイズ径だと、
ハンドルを取り付ける部分の「ステム」も変更するか、上記のようなシムを噛ませることで対応する必要があります。
ただし、ブルホーンバーなど、ハンドルが回転する方向に力がかかるハンドルの場合、シムの使用では、どうしても食いが甘くなるため、運転中にハンドルが回転する可能性があります。
そのため安全に運用するには、ステム交換もおすすめです。
とはいえ、だいたいのクロスバイクには31.8mmの太いステムは付いていないので、ほとんど関係ないと思います。
最後に
ブルホーンバーに交換すると、どうしてもポジションが変わってくるので、ステムの長さも見直す必要がでてくるかもしれません。
とはいえ、乗りやすいクロスバイクにするためには、ステム交換は積極的に試していただきたいカスタムのひとつです。
さて、今回は日東さんのショートブルホーンバー「B263AA」をご紹介しましたが、ステム交換を前提にするなら、もっと本格的な太めの(クランプ径31.8mm)のブルホーンバーに交換するのも非常におすすめです※。
理由は、ポジションのバリエーションも増えますし、ブルホーンバーに適したブレーキレバーの選択肢もずっと広がるので、こちらの方法も大変ですが、検討しても良いかもしれません。
※ハンドル径が変わってしまうため、一般的なクロスバイクのシフターとブレーキレバーは装着できなくなります
追記(2016/9/5)
最近、ブルホーンバーからプロムナードバーに交換しました。こちらもおすすめです。