モーメンタムのクロスバイクに、ニューモデル「Z-5AIR」が発売されたようです。
2015年モデルの「Z-3AIR」に乗っているぼくとしては、見逃せない動きです。
というのも、2016年モデルだった「Z-5-H」は、見た目からスペックまで、どう見ても「Z-3AIR」の据え置きと言ったモデルでしたが、今回は完全にフルモデルチェンジでしょう。
今回は、モーメンタムのニューモデル「Z-5AIR」を、検証してみました。
結論を先に言えば、今回も断然おすすめの出来でした。
モーメンタムZ-5AIRの基本スペック
momentum モーメンタム iNeed Z-5AIR-I
まずは、Z-5AIRの最も基本的なスペックを確認しましょう。
フレーム素材:6061アルミニウム
スピード:2×8(ロードバイク用コンポーネント、クラリス)
タイヤ:KENDA K1053 700x28C※
フレームサイズ(重量):430mm(10.3kg) 480mm(10.45kg)
販売価格 49,464円(税込)
今回のモデルにおいて、特筆すべきはロード用コンポーネントを採用したことと、軽くなった重量です。
5万円以内で買えるモデルで、これほどのスペックのクロスバイクは他にはないのではないでしょうか。
スタンドが標準装備なのも意外にうれしい点です。
※ モーメンタム公式サイトでは32Cと表記されていますが、イオンバイクの店舗で見た実車はどれも28C、またイオンバイク楽天市場店のZ-5AIRも28Cと記載されています
モーメンタムZ-5AIRの特徴
Z-5AIRのギアは、クロスバイクに多く採用されているマウンテンバイク(MTB)用ではなく、ロードバイク用なので、舗装路をメインに走るクロスバイクには、最適なセッティング。
さらに、スプロケットをクロスレシオのタイプに交換すれば、ぐっと効率的に巡航速度を保つことができます。
しかし、急な坂の多い地域に暮らしているなら、従来のMTB用ギアの方が楽です。ただロードバイクで激坂を上るなんて当たり前の行為なので、Z-5AIRの場合も、ロードバイク同様、気合と脚力でカバーすることになります。
なお、標準で装備されているスプロケットはクロスバイクよりのワイドレシオのものが付いている様なので、坂道も割と楽に上れると思います。
タイヤは、シティサイクルのような溝ありタイヤで、オールランドで耐久性や乗り心地を重視した街乗り用タイヤです。
Z-5AIRを雨の日でも乗るのであれば溝ありタイヤにも利点がありますが、せっかくロード用コンポを採用しているZ-5AIRなので、軽量で表面がツルツルしたスリックタイヤに交換すると、踏み出しが軽くスポーティーな乗り味を楽しむことができます。
フレームは、トップチューブが長めに作られているので、安定して走行できるツーリング向きの乗り味かと思います。
モーメンタムZ-5AIRはコスパの高いフラットバーロード
前述した様に、Z-5AIRの一番の特徴はロードバイク用コンポーネント「クラリス」を採用していること。
メーカーはクロスバイクと言うよりも、フラットバーロード(フラットハンドルを装着したロードバイク)と公言しているほどです。
ただ、本当のフラットバーロードは、ブレーキもロードバイク用のキャリパーブレーキを装着していますが、Z-5AIRはクロスバイク同様Vブレーキを採用しています。
でも、Vブレーキはしっかり効いてくれるので、決して悪いブレーキではないですよ。
モーメンタムZ-5AIRの同クラス対抗車種
価格的に考えると、まずはエントリークラスのクロスバイクの代名詞とも言えるジャイアントのエスケープR3が上げられます。
去年まではモーメンタムのクロスバイクより、エスケープR3の方が価格、スペックともにやや上に位置していたのですが、
2017年モデルのエスケープR3 は、仕様変更により重量が増加(465mm/10.7kg)したため、車体の軽さという点においてはZ-5AIRがR3よりも上ということになります。
それに加えて、Z-5AIRはロード用コンポを採用していることもポイントが高いので、今回のモーメンタムのクロスバイクは、今まで以上にお買い得感がありそうです。
ちなみに、ジャイアントでロード用コンポを採用したクロスバイクを買うとなると、エスケープAIR 定価75,600円(税込み)まで予算を上げる必要があるので、できるだけ安い価格でロード用コンポ採用のクロスバイクを求めている人にとってZ-5AIRは貴重な存在と言えます。
MTB/ロードバイク用コンポ(ギア)の違い
GIANT エスケープR3のような標準的なクロスバイクは、フロント3枚、リア8枚、で合計24段ギア。
ロードバイク用のコンポを積んだZ-5AIRは、フロントが2枚、リア8枚と合わせて16段ギアです。
これは、一見するとMTB用の24段ギアの方が優れていると思ってしまいますが、実際にギアの前後組み合わせ可能な段は24段よりも少なく、しかも軽すぎるギアは使用する場面がほとんどありません。
また、微細な違いかもしれませんが、フロント2枚のロードバイク用コンポは、チェーンリングが1枚分少ないので軽量であったり、Qファクター(ペダル位置)を狭くできるので、効率的なぺダリングに向いていると言われています。
ちなみに、Z-5AIRのクランクはシマノ製じゃなかったと思います。Z-5AIRだけでなく、エントリークラスのクロスバイクはだいたいクランクセットをサードパーティー製にして、コストを抑えていますよね。
モーメンタムZ-5AIRの総評
ここ数年、価格高騰でクロスバイクが高くなってしまいましたが、スポーツ自転車の人気もあって、このZ-5AIRのように、お買い得感の高いクロスバイクがまた登場してきています。
ぼくの乗っているZ-3AIRと比べても、だいぶずるいな~と思ってしまいます。
モーメンタムZ-5AIRは、ママチャリ代わりに日常で使う街乗りから、スポーツ走行を思いっきり楽しむスポーツバイクという使い方まで、懐の深いクロスバイクだと思います。
とりあえず、お近くのイオンバイクで跨ってみると良いと思います。
購入はリアル店舗ならイオンお客様感謝デー、ネットならイオンバイク楽天市場店のポイント○○倍キャンペーンなどを活用するとお得に買うことができるかも。