クロスバイクに乗り始めると、より良い快適さを求めてパーツ交換をしたくなってきます。
本格的にハマってしまう方だと、車体価格をゆうに上回る金額をパーツ代に費やしてしまうこともよくあるようです。
最初は、グリップ交換やバーエンドバーの取り付けなど、手軽なモノから始めて、気がつけばホイール、変速機、ハンドルなど一式全て交換なんてことにもなるみたいですね。
ぼくも一度、車いじりにハマリけっこうな額を通算で使ってしまったことがあるので、今は反省し、できるだけ追加投資を控えて生きています。
「カスタムにかけたお金を使っていなければ車を買い替えられたのに、」っていう経験が大きかったんでしょうね。
なので、倹約家を代表するぼくが考えるクロスバイクの、快適なパーツ交換について考えてみました。
タイヤ交換
タイヤが消耗してしまったとき限定ですが、タイヤ交換で性能アップを検討してみたいと思います。
タイヤ交換の良いところは消耗品なので、交換時期に来たのであればお金の無駄遣いではないですし、タイヤのヤマがないまま粘って使っているのだとしたら、そちらのほうがよほど問題があると言えます。
入門用クロスバイクについているタイヤは、重量のある安価なワイヤービードタイヤを装着している場合が多く、これを交換することで、かんたんに性能をアップさせることができます。
軽いタイヤから、耐久性のあるタイヤ、あるいは乗り心地をよくするために、タイヤ幅を変更することも可能です。
アラミドビード(ケブラービード※)
もっとも標準的で安価なタイヤは「ワイヤービード」と呼ばれるタイプのタイヤになりますが、これを「アラミドビード」のタイヤに交換することで、重量を減らすことができます。
品質は値段に相応するでしょうが、ワイヤービードタイヤに比べて、そこまで値段が変わらない商品もあるので、
基本的にはアラミドビードタイヤにグレードアップするというのが、一番おすすめです。
ちなみに、ぼくのクロスバイク(モーメンタム Z-3AIR)の純正タイヤ(KENDA K1053)の重量は1本で実測360gなのですが、パナレーサーのcomfy(実測280g)に前後とも交換したことで、合計160g軽量化できました。
注釈、タイヤ重量は公式スペックではなく実測値です。個体差により重量は異なります
まあ、たったそれだけって感じかもしれませんが、回転部品の軽量化は、非回転部分の軽量化に比べ幾分効果が高いみたいですよ。
ちなみに、アラミドビードタイヤは、コンパクトに折りたたまれて売っているので、予備として保管しておくにも最適です。
タイヤ幅
タイヤ幅を細くすれば、スポーツ性能が向上しますし、太くすれば、乗り心地がソフトになります。
ただ、タイヤ幅については、現在のホイールのリム幅によって装着できるタイヤ幅に制限があるので注意が必要です。
やはりクロスバイクにもっとも適したタイヤ幅は28cでいいんじゃないかな、というのがぼくの見解ですけど。
おしまい
クロスバイクいじりは、本気のカスタムより、気分転換程度のレベルがよいと思います。
楽しみ方は人それぞれですが、ロード用のホイールに変えて、変速機もロードよりのものに変えてとかになってくると、もはやロードバイクに買い換えたほうがいいなと、ぼくは考えます。
とりあえず、タイヤのヤマ残をチェックしてみてはいかがでしょうか。
※アラミドとケブラーの違いは、かんたんに言うと繊維メーカーがつけた名称の違い。なおcomfyはアラミドビードを採用