【日産シルビアS15】古いキーレスリモコンをはんだで修理した

基板

車の古いキーレスって、どうしてもキーレスリモコンの効きが悪くなりがち。

もっともかんたんな原因であれば電池の容量不足なんだけど、電池を交換してもほとんど改善しない場合もよくある。

それも、まったく動かないって訳じゃないんだけど何度も押さないと反応せず、雨の日なんかだとロックが開かない間中、濡れ続けるはめになるのでけっこうイライラする。

そんな訳で、わたしはキーレスをゴミ箱に投げ捨て、ここ数年間、スマートキー全盛の時代に昔ながらのキーを差し込んで施錠/解錠するシステムを採用していた。

ただ、別にこの方法でも慣れてしまえばどうということはない。だいたい家の鍵だって、アナログキーを毎日抜き差しするのが未だ、かろうじて一般的な時代であると思う。

とは言いつつも、せっかく、わたしの車にもキーレスなる便利な機能が眠っているのだから、そろそろ起きてもらおうかという気分にもなり、ゴミ箱からキーレスを漁ってみた。

電池の接点の調整

電池切れの次に対処すべき点は電池の接点部分らしいので、接点を普通のコピー用紙で磨いてみた。ついでに、以前ブラウンのシェーバーの電池交換時に購入した接点復活剤も塗布。

また、+側の接点がボタン電池のー端子に接触しそうな位置に伸びていたので、ショートしないように、+側接点の位置を調整した。

さあ、こんな単純なことで直ってくれるのであれば、ありがたい限りである。でも、こんな楽勝でほんとうにいいのだろうか?そんな思いを胸に抱き、キーレスの基板をじっくり見てみると、、、えっ!?

もっと根本的な原因が発覚。。。

基板のはんだが割れてる

分解したキーレスの基板をよく見てみると、ロックを施錠/解錠するためのスイッチの右半分が浮いているし、同様にコンデンサの片側も外れている。

これはおそらく経年劣化に加え、鍵を落とした時の衝撃によって割れてしまったのだと思う。

そりゃ、どんなにキーレスのボタンを力強く押しても反応が悪いはずだ。

でも、はんだづけで直るならやっぱり楽勝!

はんだづけ作業なんて日本で普通に生きていれば、誰でもそれなりに経験するはずだと思っている。

というのも、中学の技術の時間にやってるし、学生時代はギターのピックアップ交換とか、ゲーム機の配線の補修とか、避けては通れないことだよね?ね?

さあ、同意を得ることができたかどうかはさておき、さくっと実行していく。今回ははんだが割れているだけなので、その部分にはんだごてを当てるだけの対応。のはずが、スイッチの方には改めて「はんだ線」を接ぐことになった。

また、愛用していたダイソー製(400円)のはんだごてが、使用回数6回でぶっ壊れたので、今回はちゃんとしたメーカー製を選択。高機能な温度調整式のはんだごてを調達した。

今回、温度調整式は初めて使ったけど、結果的にはんだの乗りが非常にスムーズで、かなり小さな部分のはんだ接ぎだったけど完璧に仕上げることができた。

(このPX-201に付属するこて先はキーレスの基板に使うにはやや太かったので、もっと小さいこて先を後日注文)

キーレスのID再登録

いよいよ、はんだ補修をしたキーレスリモコンを車に向けてスイッチをプッシュ。

「しかし、なにも起こらなかった」

えーーーー!!!

トータル30回くらい押した。ギュウっと力をこめて。

「しかし、なにも起こらない」

これは実際どうなのかわからないけど、車をしばらくバッテリー上がりしたまま放置してた時期もあったので、もうこいつはキーレスのことなんてすっかり忘れてるのかもしれない。

と言うことで、キーレスリモコンのID登録を試す。

やり方は、キー(鍵)操作(ON→ACC)とドアロックの操作(ロック/アンロック)を繰り返すという、ゲームの裏技コマンドみたいなもの。コマンド入力の最後にキーレスのスイッチを押して登録が完了する。

さて、詳しいコマンド入力の方法はディーラーに任せるとして、とりあえず、車の中で謎の行動を繰り返してみると、あっさり登録完了!

これでめでたく、ゴミ箱に眠っていたキーレスがフェニックスのように鮮やかに蘇った。

まとめ

今回も「はんだごて」は便利な道具だということを実感。これからも「はんだごて」とS15を大切にしていきたいと心から思う。

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