クロスバイクというジャンルの自転車は、ロードバイクに比べて、自由度が高い。
完成車でも、走りに特化したスピードクロスから、乗り心地重視のタイヤが太いクロスバイク、さらにサスペンションや前カゴ、泥除けのあるものまで、さまざまな種類のクロスバイクが販売されています。
ですが、それでも、最初からすべて自分にぴったりの完成車があるとは限りません。
ぼくが求める理想のクロスバイクは、楽な姿勢だけど軽量で快適、そしてちょっとスポーティーな、ポタリング専用機です。
ぼくのクロスバイク「モーメンタムZ-3AIR」はもともと街乗り用クロスバイクではありますが、もっと楽な姿勢にするべく、ハンドルをプロムナードバーへ交換しました。
プロムナードバーに交換
プロムナードとは、フランス語で散歩を意味する言葉で、プロムナードバーはまさにポタリングに最適なハンドルと言えます。
プロムナードバーの形状は、ママチャリでよく見かけるアップハンドルに近いですが、高さが低めなのでクロスバイクに付けてもさまになります。
Z-3AIRのハンドル周りはもともとブラックなので、今回はブラックカラーのラインアップのあるbeamのプロムナードバーを選択しました。
ハンドル交換は一見むずかしそうに思いますが、シフト(ブレーキ)ワイヤーの交換がなければ10分くらいで入れ替えすることができます。
プロムナードバーに交換すると、今までのワイヤーの長さでは足りなくなる場合もありますが、今回はギリギリでしたがワイヤー交換なしでいけました。
ハンドルを入れ替えた後は、シフター/ブレーキレバーの位置と、ワイヤーのテンションを調整しました。
プロムナードバーのインプレッション
最初に付いていたフラットバーと比べてみると、あきらかにグリップの位置が手前に来たので、前傾姿勢はほんとに軽くで済むようになりました。
サドルも下げてしまえば、ほとんどママチャリスタイルで乗ることができそうですが、クロスバイクの美しさを損ねるようなことは、まだしたくないですし、ほんのちょっぴりのスポーティーさが、ポタリングクロスとしては最高のバランスだと思います。
今回、交換したbeamのプロムナードバーは、価格が安いうえ、ツヤのある塗装で、ハンドル形状も非常にかっこいいハンドルでした。
シンプルなハンドル周りが好き
beamのプロムナードバーがあまりに気に入ったので、ハンドルに余計なものを装着するのがイヤになってきました。
というのも、ブレーキレバーしか付いていないような、シンプルなピストバイクのハンドル周りとか好きなんですよね。
さすがに、ブレーキレバー一体型のシフターはこのままにしておきますが、ベルとライトに関しては、ハンドルに取り付けしない方向にしました。
ベルをコラムスペーサーに移動
まずはベルをコラムスペーサーへ移動です。せっかくなので、コックピットから見えない位置に設置しました。
いざと言う時にはきちんと鳴らすことができるように、弾く部分は左側に出してます。
ベルをコラムスペーサーに設置するなら、ベルト部分が長いキャットアイのベル「OH-2400」が定番ですね。
サイズが小さいこともあって高音な響き。ご年配の方には少し聞こえにくそうな気もしますが、キャットアイに間違いはないでしょう。ともかく見た目はなかなか良いと思います(ほとんど見えませんけど)。
ハブライトホルダー取り付け
クロスバイクにライトをハンドル以外に取り付ける場合、Vブレーキの台座を利用するか、フロントホイールのハブ(クイックリリースの右側)を利用する方法があります。
今回は、フロントハブに設置するタイプのライトホルダーを取り付けました。このライトホルダーに普通のライトブラケットを巻きつけて使うんです。
ハブマウントのメリットは、ライトの位置が低くなるため地面をしっかり照らしてくれることと、対向者が眩しくなりにくいということが上げられます。
取り付けた状態での見た目も、悪くないですよ。なんとなくストリートバイク的な雰囲気がでてきました。
これで無事にハンドル周りをシンプルな状態を維持することができました。ちなみにスマホホルダーは必要な時だけ、ステムの取り付けて使うつもりです。
今回、ぼくが交換したのは、サイクルベースあさひのライトアダプター灯火-R(30g)にしましたが、KCNC製のライトアダプターなら超軽量(10g)で、ハブのボルトと交換しても重さがほとんど変わらないレベルなので、こちらもおすすめです。
最後に
今回、プロムナードバーに交換するまでは、ショートブルホーンバーを装着し、それなりに戦闘的なスタイルだったので、かなり真逆な仕様変更となりました。
と言うのも、ぼくはもともと首が弱いので、たいした前傾姿勢でなくてもクロスバイクに長く乗っていると、首こりと肩こりが襲ってくるのが悩みでもありました。
プロムナードバーに交換してからは、前傾姿勢が弱くなったことで、首に負担がほとんどかからない状態になったので、これからはロングライドを心ゆくまで楽しむことができそうです。