バリバリのスポーツであるロードバイクに比べて、普段着で乗ることが当たり前のクロスバイクでは、ヘルメットをかぶらない人が多くいます。
別に自転車の場合、ヘルメットをかぶるも、かぶらないも個人の自由だ、とも言えるのですが、
最近は行政からも、ヘルメット着用を啓発する機会が増えてきたように思いますし、地域によっては「高齢者はヘルメット着用」などと、自転車のヘルメット着用に関する条例も実際に始まっているようです。
とはいえ、条例がどうのこうのという前に、自分の身を自分で守るほかありませんし、自転車をさらに快適に楽しむためにもヘルメットはかぶった方がいいとぼくは考えています。
ヘルメットをかぶらない人って、「みんなかぶっていないから」とか、「自分だけかぶるのが恥ずかしい」とか、「ヘルメットが荷物になる」などと一応理由はあるものの、なんとなくヘルメットをかぶらないまま、今日まで自転車に乗ってきているだけであって、
ヘルメットをかぶらない方がヘルメットをかぶるよりも絶対にいいんだ! と強く思っているというわけではないんだと思います。
そんなわけで今回は、ぼくがクロスバイクにヘルメットが必要だと思う理由や、普段着でも違和感のない自転車用ヘルメットなどをご紹介してみたいと思います。
クロスバイクはスポーツバイクの仲間
クロスバイクはスピードが出るうえ、姿勢も少し前傾気味なので、なにかにつまづいて転倒なんてすれば、頭から地面に落ちる可能性も十分にありえます。
また、クロスバイクは、スポーツバイクの中では安定感のある部類の自転車になりますが、それでもクロスバイクはスポーツバイクの仲間なので、運動性能が高まった分だけ、安全面を他のなにか(ヘルメット)で補う必要がでてきます。
それに、実際の事故でも、頭部の損傷は生死に関わることが多いですし、また事故はどんなに自分が気をつけていても避けられない場合があります。
そういった時に、後から「あの時ヘルメットさえかぶっておけば」、なんて思うのはぜったいに嫌ですよね。
楽しく、そして長い間、自転車を楽しむためにも、安全面への配慮は十分にするべきですし、ヘルメットの着用はもっとも効果的であり、また最低限の配慮だとも言えます。
普段着にヘルメットは恥ずかしいのか
普段着にヘルメットってなんかおかしくない? いえ、おかしくありません。
例えば、オートバイに普段着でヘルメットをかぶっている人を見ても、おかしいなんて思ったことありませんよね。たしかに、オートバイと自転車は別だと思う気持ちも分かるのですが、それは周りの空気を読みすぎているだけなのかも。
また、なんとなく、自転車のヘルメットは派手なものをイメージしがちですが、実際はシンプルなデザインのヘルメットもたくさんありますから心配はいりません。
なので、普段着にヘルメットという組み合わせは、違和感があるものでも、かっこ悪いものでもありません。あまりに違和感がないので、ヘルメットを装着したクロス乗りを見かけないのではなく、自分が気づいていないだけということは考えられないでしょうか?
また、多くのロード乗りは、ヘルメットをかぶっている人を、意識の高い、マナーある大人のライダーとして見ています。
自転車を降りたあとヘルメットが荷物になる
ヘルメットが収容できる大きさのメッセンジャーバッグか、バックパックを用意しましょう。
また、ヘルメットが外に露出して構わないのであれば、ロードバイク用のヘルメットホルダー付バックパックなんてものもありますよ。
ヘルメットと言うと、大きくてかさばりそうなイメージがありますが、自転車用のヘルメットは比較的コンパクトにできているので、意外とバッグにすっぽり収容してしまうことができますし、中には折りたたみできるヘルメットというものもあります(後でご紹介します)。
ちなみに、自転車用のバッグに関しての記事もいくつか書いているので、最後にリンクを貼っておきますね。
ヘルメットをかぶっていると頭が蒸れる
オートバイ用のヘルメットはベンチレーション付であっても頭が蒸れてきますが、ロードバイク用のヘルメットには穴がたくさん空いていて見るからに蒸れにくい構造です。
帽子やオートバイ用の(ベンチレーション付)ヘルメットが苦手なぼくも、ロードバイク用ヘルメットだけは(自転車で身体を動かしているにも関わらず)、あまり蒸れを気にすることなくかぶっていられます。
ヘルメットがあればクロスバイクをもっと楽しめる
さて、ここまで読んでみて、ヘルメットのかぶってみてもいいかなと少しは思っていただけたでしょうか? でも、まだそうでもないという人もいるかもしれませんね。
でもさ、自転車で車道を走る時、横を走る車が恐いと感じたことはありませんか? そりゃ、丸腰で車道を走っていれば、誰だって恐怖を感じるのは当然のこと。
もし、そう感じたことがあるのなら(無くても)、やはりヘルメットは必要だと言うこと。ヘルメットをかぶれば、その分、心に余裕が生まれるため、より自転車を快適に楽しむことができると思うんです。
オーソドックスなロードバイク系ヘルメット
いわゆるロードバイク用のヘルメットですが、シンプルなカラーリングと、丸みのあるデザインなので、普段着でも違和感なくかぶっていられます。
世界の舞台で活躍する超一流のBELLのヘルメットですから、快適かつ安心して使うことができます。
落ち着いたマットブラックは、どんな色の服とも合わせることができます。
基本はロード系のヘルメットなので、ロードでもクロスでもどっちも使える、使いかっての良いヘルメット。
普段着にぴったりな帽子みたいなヘルメット
どうしても穴がボコボコ空いた、いかにもロードバイク用のヘルメットがお気に召さないのなら、これなんかいかがでしょうか。
こちらは、堅牢な自転車用ロックメーカーとして名を馳せるABUSの乗馬ヘルメット風の自転車用ヘルメットです。
他にもチェック柄がるんですが、なんとも英国的な雰囲気をかもし出していて、めちゃくちゃおしゃれ。
ヘルメットなので、それなりのサイズ感がありますが、パッと見はただの帽子のようです。
これは、普段着やクロスバイクに似合わないわけがありません。
折りたたみできるヘルメットもある
自転車を降りた時にヘルメットがじゃまになるという問題を、画期的な方法で解決してくれるのが、この折りたたみ式のヘルメットです。
折りたたんだ状態の厚さが7cmになるというから驚き。これならかなりコンパクトにバッグに収納することができます。もちろん、安全性も確保されているそうです。
移動手段として使うことの多いクロスバイクにとって、ヘルメットがコンパクトに仕舞えることは、非常にありがたい。折りたたみヘルメットは、これからもっと増えていいと思う。
見慣れたオートバイ用みたいなヘルメット
自転車用のヘルメットと、オートバイ用のヘルメットが合わさったようなデザインで、どことなく見慣れた安心感を感じさせてくれるヘルメットです。
OGKはロード用のヘルメットから、オートバイ用ヘルメットまで取り扱っている、ヘルメットメーカーとしても有名な会社。もちろんロードでも使用率の高いメーカーです。
また、日本の会社ということもあり、日本人の頭によくフィットするということも選ばれている理由のひとつみたいです。
ロードバイクの隆起的なデザインのヘルメットがどうしても苦手な人も、これなら抵抗が少ないんじゃないでしょうか。
未来的でスタイリッシュなヘルメット
どちらかと言うと、ロードバイク系のかっこいいタイプのヘルメットになりますが、ロードバイクと言うよりアーバン(都会的)な印象。
このヘルメットが似合うのは、アーバンバイクはもちろん、クロスバイクやミニベロのようなシティバイク系で、服装に関しては、普段着、サイクルウェア、のどちらでもイケそうです。
カラー展開は豊富で、派手な原色系から、落ち着いたモノトーン系まで好きな色を選べます。
おしまい
こうやって、いろんなデザインのヘルメットを見てみると、ヘルメットは安全のためだけでなく、自転車をかっこよく乗るためのファッションアイテムでもあるんだと思います。
それに、クロスバイクには、これといったヘルメットのイメージがないので、どんなヘルメットでもおかしくならず、自分が気に入ったヘルメットを好きに選ぶことができそうです。
また、ヘルメットを買っても結局かぶらなくなってしまうとまったく意味がないので、自ら進んでかぶりたくなるような、お気に入りのヘルメットを選ぶのがポイントです。
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