旅行は楽しいものですが、何度も旅行を繰り返していると、そのうちにルーティン化されると言うか、平たく言えば旅行そのものに飽きてきます。
そもそも、旅行とは知らない場所で未体験を体験することが楽しいわけですから、既知の方法で、同じことを繰り返したらそりゃ飽きますよね。
だからと言って、アクセスが容易ではない世界遺産などを巡る旅というのも、多くの人にとっては現実的ではありません。
そこで、もっと手軽にできる方法を考えてみたいと思います。
自転車(クロスバイク)旅行
外国の方が日本全国を自転車で周る旅を取材したテレビ番組をよく見かけますよね。
日本在住の人間は、一度に日本全国を周る必要はありませんが、自転車旅をすることによって、今まで訪れたことのある場所でも違った景色や新しい体験をすることができます。
また、自転車旅と言っても、自宅→目的地→自宅までの区間全てを自転車で移動する必要はまったくありません。
というのも、クロスバイクは前後のタイヤ(ホイール)を外して輪行袋にしまえば、電車にだって乗ることができます。
なので、目的地手前からスタートしたり、疲れたり雨が降ったら電車に乗る、あるいは帰りは電車のみなど、柔軟なルールで自転車旅行を楽しむことができます。
初心者は車にクロスバイクを積んで、目的地でクロスバイクを使って散策するのが手軽でかんたんな方法だと思います。
クロスバイクである理由
自転車旅行にロードバイクではなく、クロスバイクをおすすめした理由は手軽に買える価格(5万円台~)であるのがクロスバイクだからです。
また、前傾姿勢がきついロードバイクは、速く走ることに特化しているため、景色をゆっくり楽しんだり、リラックスして運転を楽しむことには向いていません。
他にも旅行用自転車のランドナータイプを選択するのも悪くありませんが、需給の関係で安い価格帯の製品はあまりない様です。
自転車旅行の特徴
一日にクロスバイクで走れる距離は個人の体力しだいになりますが、一般的には80~100kmくらいであると言われています。
ただ、それだけ走るとかなりの時間がかかりますので、その日に目的地で観光を楽しむことは難しいかもしれません。
なので、船や寝台列車の旅のように、移動自体を楽しみながら、一泊二日ではなく、もう少し余裕を持った旅行に向いています。
関東近郊のおすすめスポット
鎌倉は、東京からも約80km程度で行けるので、ギリギリ足が届く超メジャー観光スポット。
鎌倉からちょっとだけ遠のきますが、国道134号線は江ノ電と海に挟まれた絶景を楽しめるスポット。車幅が狭いので、江ノ電に乗って楽しむことをおすすめします。
鎌倉からもう少し足の伸ばせば、箱根も視野に見えてきます。
駅伝の選手は東京から走って箱根に行くわけですから、がんばれば箱根にもたどり着けるのではないでしょうか。
自転車を漕いだ後の温泉は、いつもの電車や車の旅行では味わうことのできないご褒美になりそうですね。
とはいえ、電車を併用する手段もお忘れなく。箱根ロマンスカーも一度は乗りたいところです。
輪行するための道具
最後に輪行するために必要な道具をいくつかご紹介したいと思います。
輪行袋
ロードバイク用の設計された輪行袋にクロスバイクを入れようとすると、ハンドルの形状が影響して、きれいに収まらないこともあるようなので、購入の際には注意したいところ。
こちらの輪行袋のAmazonレビューを見ると、クロスバイクが収まったという報告があるので、候補のひとつとしてご紹介しておきます。※収まりきらなかったというレビューもありました
エンド金具
クロスバイクのホイールを外したら、フレームの前後にエンド金具を装着して、フレームやギアパーツ(リアディレーラー)を保護します。
リア用のエンド金具は、クロスバイクの車種によって、130mmか135mmになるので、よく確認してから購入しましょう。
まとめ
ほとんどの人にとって、自転車旅行は経験がないと思うので、ぜひ一人旅や、仲間との旅行に検討してみると、新たな楽しみが発見できるのではないでしょうか。
日本国内だけでも、見たことのない絶景はまだまだ眠っています。ただ、海外に比べてインパクトのある情報が少ないだけなんです。
最近おもしろいことがないなーとぼやいている人は、めんどくさいと思う気持ちを乗り越えて、ぜひクロスバイク選びから始めてみることをおすすめします。